コンタクトレンズ

コンタクトレンズの度数一覧|視力との対応表・見方をわかりやすく解説

コンタクトレンズの度数がどのように決まるのか、気になる方もいるでしょう。適切な度数は、視力検査の結果だけで決まるものではありません。眼科で目の状態やレンズを装用したときの見え方、フィッティングなどを確認した上で、眼科医が判断します。

この記事では、視力とコンタクトレンズの度数のおおよその関係を一覧表で紹介します。あわせて、PWR・SPH・CYL・AXIS・ADDなど、コンタクトレンズの度数に関する表記の意味や確認方法も解説します。

作成日:2026/09/25 更新日:2026/09/25

コンタクトレンズの度数一覧|視力との対応表・見方をわかりやすく解説

この記事のポイント

  • コンタクトレンズの度数は、近視や遠視などの屈折異常を矯正するためのレンズの力を示す数値です。PWR・SPH・Dなどの表記で確認できます。
  • 視力とコンタクトレンズ度数にはおおよその関係がありますが、裸眼視力だけで適切な度数を決めることはできません。
  • 乱視用レンズではCYL・AXIS、遠近両用レンズではADDなど、通常の度数に加えて確認する項目があります。
  • 自分に合った度数は、眼科で目の状態や装用時の見え方、フィッティングを確認した上で、眼科医の判断に従うことが大切です。
コンタクトレンズの度数とは

コンタクトレンズの度数とは

コンタクトレンズの度数とは、近視や遠視などによるピントのずれを矯正するために必要なレンズの力を示す数値です。この力は、レンズが光を曲げる「屈折力」と呼ばれ、D(ジオプター)という単位であらわされます。

 

度数の表記(PWR・SPH・Dなど)

 

コンタクトレンズの度数は、メーカーや製品によって表記が異なります。主な表記と意味は以下のとおりです。

表記
名称
意味
PWR・POWER・P
パワー
レンズの度数を示す表記
SPH・S
スフィア
球面度数を示す表記
D
ジオプター
度数をあらわす単位

PWRやSPHで示される度数は、近視用ではマイナス(−)、遠視用ではプラス(+)であらわされます。符号を除いた数値(絶対値)が大きいほど、矯正する力は強くなります。

 

例えば、−1.00Dと−3.00Dでは、−3.00Dのほうが矯正する力が強い度数です。

 

度数はどこで確認できる?

外箱(二次包装)と容器(一次包装)

コンタクトレンズの度数は、製品の外箱や、レンズが1枚ずつ入ったブリスターケースで確認できます。PWRやSPH、Dなどの欄に「−3.00」「+1.50」のように記載されています。

 

眼科で発行されるコンタクトレンズ指示書には、製品名や左右それぞれの度数が記載されます。また、BC(ベースカーブ:レンズ内面の曲がり具合)、DIA(ダイアメーター:レンズの直径)なども確認できます。

視力とコンタクトレンズ度数

【一覧表】視力とコンタクトレンズ度数の対応表

以下は、近視の場合における裸眼視力とコンタクトレンズ度数のおおよその関係を示した参考表です。

 

ただし、裸眼視力だけから、その人に適したコンタクトレンズの度数を決めることはできません。実際の度数は眼科で検査を受け、目の状態や装用時の見え方を確認した上で判断されます。

裸眼視力の目安
コンタクトレンズ度数の目安(D)
近視の程度
0.8〜1.0
−0.50
弱度近視
0.5〜0.8
−1.00〜−1.50
弱度近視
0.2〜0.5
−2.00〜−3.00
弱度〜中等度近視
0.1以下
−5.00以下
中等度〜強度近視

コンタクトレンズの度数を決める際は、眼科で検査を行い、目の状態を確認します。その後、トライアルレンズを装用して見え方やフィッティングを確認した上で、眼科医が度数を判断します。

乱視用・遠近両用レンズの度数一覧

乱視用・遠近両用レンズの度数一覧

乱視用や遠近両用のコンタクトレンズでは、PWRやSPHに加えて、CYL・AXIS・ADDなどの項目を確認します。

 

以下は、アキュビュー® の一部製品における製作範囲の例です。実際に選択できる度数や組み合わせは、製品の種類、ベースカーブ、レンズ設計などによって異なります。

レンズの種類
製品名
PWR・SPH(球面度数)
CYL(円柱度数)
AXIS(円柱軸)
ADD(加入度数)
乱視用
ワンデー アキュビュー® オアシス® MAX 乱視用
±0.00〜−6.00D
(0.25D刻み)
−0.75D
−1.25D
−1.75D
−2.25D
20°、90°、160°、180°
―
−6.50~−9.00D
(0.50D刻み)
−0.75D
−1.25D
−1.75D
20°、90°、160°、180°
―
+0.25~+4.00D
(0.25D刻み)
−0.75D
−1.25D
−1.75D
90°、180°
―
遠近両用
ワンデー アキュビュー® オアシス® MAX マルチフォーカル
−0.25~−9.00D、±0.00~+5.00D
(いずれも0.25D刻み)
―
―
LOW:+0.75~+1.25D
MID:+1.50~+1.75D
HIGH:+2.00~+2.50D

製作範囲や選択できる度数の組み合わせは、製品によって異なります。実際に使用する製品や度数は、眼科で検査を受けて確認しましょう。

 

乱視用レンズの度数(CYL・AXIS)

 

乱視用コンタクトレンズでは、PWRやSPHに加えて、CYLとAXISを確認します。

 

CYL(シリンダー)は、乱視を矯正する力を示す円柱度数です。「−0.75D」「−1.25D」のようにあらわされ、マイナスの符号を除いた数値(絶対値)が大きいほど、矯正する力が強くなります。

 

一方、AXIS(アクシス)は円柱軸と呼ばれ、度数を示す値ではありません。AXISは、乱視を矯正する方向を示す項目で、1〜180°の角度であらわされます。

 

CYLとAXISの詳しい見方は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事リンク:乱視度数や乱視の軸の見方とは? コンタクトレンズに関する用語を解説

 

遠近両用レンズの度数(ADD)

 

遠近両用コンタクトレンズでは、PWRやSPHに加えて、ADDを確認します。

 

ADD(アディション)は加入度数と呼ばれ、遠くを見るための度数と近くを見るための度数の差を示す項目です。数値が大きいほど近くを見るための矯正力が強くなります。

 

ADDの表記方法は製品によって異なります。「+1.00D」「+2.00D」のように数値であらわされる場合もあれば、「LOW」「MID」「HIGH」のように区分される場合もあります。

コンタクトレンズと眼鏡の度数

コンタクトレンズと眼鏡の度数の違い

コンタクトレンズと眼鏡では、レンズを置く位置が異なるため、同じ見え方を目指す場合でも必要な度数が異なることがあります。

 

コンタクトレンズは角膜(黒目)の上に直接のせるのに対し、眼鏡のレンズは角膜から約12mm離れた位置にあります1)。

 

この距離の違いにより、コンタクトレンズと眼鏡では、必要な度数が異なることがあります。度数の値が小さい場合は同じ度数になることもありますが、自己判断で置き換えず、それぞれに合った度数を確認することが大切です。

度数を確認・購入する際の注意点

自分に合った度数を確認・購入する際の注意点

コンタクトレンズは、目に直接のせて使用する高度管理医療機器です2)。目に合うレンズを選ぶには、度数だけでなく、レンズの形や大きさ、目の状態なども確認する必要があります。

 

そのため、購入する際は眼科医の指示に従うことが大切です。

 

眼科で検査を受けた後は、コンタクトレンズ指示書に記載された製品と度数を確認して購入してください。

 

また、目の状態は時間とともに変化することがあります。継続して装用する場合も、眼科医から指示された頻度で定期検査を受けましょう。

 

コンタクトレンズの度数の見方については、以下の記事もあわせてご覧ください。

関連記事リンク:コンタクトレンズの度数の見方は?計算方法や見方を写真付きで解説!

よくある質問

よくある質問

コンタクトレンズの度数について、視力との関係、製作範囲、度数が合わない場合の注意点、眼鏡との度数の違い、プラス・マイナス表記の意味を中心に、よくある質問に回答します。

A. 視力だけで適切なコンタクトレンズの度数を正確に求めることはできません。

 

度数を決めるには、近視・遠視・乱視の程度だけでなく、角膜の形状、レンズを装用したときの見え方、フィッティングなどを確認する必要があります。

 

眼科では、検査で目の状態を確認し、トライアルレンズを装用して実際の見え方やフィッティングを確認した上で、眼科医が適切な度数を判断します。

A. コンタクトレンズの度数は、製品の外箱やブリスターケース、眼科で発行されるコンタクトレンズ指示書で確認できます。PWR、SPH、Dなどの欄に記載されている数値が度数を示します。

 

記載された度数をもとに、自己判断で別の度数へ変更しないようにしましょう。詳しい確認方法は「コンタクトレンズの度数の見方は?計算方法や見方を写真付きで解説!」も参考にしてください。

A. 一般的に、近視用の度数はマイナス(−)、遠視用の度数はプラス(+)で表記されます。符号を除いた数値が大きいほど矯正する力は強くなりますが、自分に合う度数は視力や数値だけで判断できるものではありません。

A. 度数の数値は、視力そのものではなく、近視や遠視などを矯正するためのレンズの力を示すものです。一般的に、符号を除いた数値が大きいほど矯正する力は強くなりますが、適切な度数は視力だけで決まるものではありません。

A. 眼鏡とコンタクトレンズでは、レンズを置く位置が異なるため、同じ見え方を目指す場合でも必要な度数が異なることがあります。眼鏡の度数をそのままコンタクトレンズに置き換えないようにしましょう。

A. コンタクトレンズの度数は、自己判断で選ばず、検査で目の状態や装用時の見え方、フィッティングなどを確認した上で決めることが大切です。必要な情報はコンタクトレンズ指示書で確認しましょう。

A. コンタクトレンズの製作範囲は、メーカーや製品によって異なります。アキュビュー® の一部製品では、近視用で−12.00Dまで、遠視用で+5.00Dまで用意されているものがあります。

 

例えば「ワンデー アキュビュー® オアシス® MAX」では、BC 9.0の製作範囲の例として近視用・遠視用の度数範囲が示されています。

  • 近視用:−0.50~−6.00D(0.25D刻み)、−6.50~−12.00D(0.50D刻み)
  • 遠視用:+0.50~+5.00D(0.25D刻み)

 

製作範囲は、製品の種類やBCによって異なります。また、必要な度数が製作範囲内にあっても、その製品が目に合うとは限りません。

 

実際に使用する製品と度数は、検査結果やコンタクトレンズ指示書の内容に基づいて確認しましょう。

A. 度数が合っていないコンタクトレンズを装用すると、見えにくさのほか、目の疲れ、痛み、頭痛などにつながることがあります。見え方に違和感がある場合は、自己判断で度数を変更しないようにしましょう。

 

充血や異物感、痛みなどの異常がある場合は、コンタクトレンズの装用を中止し、眼科を受診しましょう。

まとめ

まとめ

コンタクトレンズの度数とは、レンズの屈折力を示す数値です。D(ジオプター)という単位であらわされ、パッケージなどではPWRやSPHといった項目に記載されています。

 

乱視用コンタクトレンズでは円柱度数を示すCYLと円柱軸を示すAXIS、遠近両用コンタクトレンズでは加入度数を示すADDも確認します。

 

眼科では、検査で目の状態を確認し、トライアルレンズを装用して実際の見え方やフィッティングを確認した上で、適切な度数を判断します。

 

また、眼鏡とコンタクトレンズでは、レンズと目の距離が異なるため、必要な度数も異なる場合があります。コンタクトレンズを購入する際は、自己判断で度数を選ばず、コンタクトレンズ指示書に記載された製品と度数に従うことが大切です。

<参考資料>

1)公益社団法人日本眼科学会. 成人の視力検査および眼鏡処方に関する手引き. 日本眼科学会雑誌129巻2号・2025年
https://www.nichigan.or.jp/Portals/0/resources/member/guideline/PrescribingGlassesAdultsClinical.pdf

2)公益社団法人日本眼科医会. コンタクトレンズ関連情報
https://www.gankaikai.or.jp/contact-lens/

製品情報

ワンデー アキュビュー® オアシス® MAX

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