コンタクトレンズの専門用語について~D、BC、DIA、LOT…など~
コンタクトレンズのパッケージに記載されている、「BC」や「D」などのアルファベットを見て、なんだろうと思ったことはありませんか。実は、コンタクトレンズには多くの専門用語が使われています。今回は、コンタクトレンズにまつわる専門用語について解説します。
作成日:2026/01/26 更新日:2026/01/26

BC(ベースカーブ)
BCは、コンタクトレンズ後面のカーブの曲率半径(曲線の曲がり具合)を指します(単位はmm)。数値が大きいほどカーブがゆるく、小さければカーブがきついことをあらわします。
BCはハードコンタクトレンズ(HCL)、ソフトコンタクトレンズ(SCL)のいずれにも使われる規格ですが、目(眼球)とレンズを合わせるフィッティングの際の重要度が異なります。

PWR・P・SPH(球面度数)
コンタクトレンズの度数をあらわします1)。度の入っていないレンズの度数「±0.0」を基準にして、数値が離れていくほど度数が強くなることを意味します。遠視の場合は凸レンズで矯正するので「+(プラス)」で、近視は凹レンズで矯正するため「-(マイナス)」で表記されます1,2)。
なお、眼鏡やコンタクトレンズで矯正してから視力検査表で測定する視力は矯正視力と呼ばれます。
DIA(直径)
コンタクトレンズの直径です1)。ハードコンタクトレンズは角膜の大きさよりも小さめで、ソフトコンタクトレンズは角膜の大きさよりも大きめになります3)。

ADD(加入度数)1)
遠近両用コンタクトレンズでは、1つのレンズの中に度数が複数組み込まれています。ADD(加入度数)は、遠くを見る時に使う度数(遠用度数)と近くで見る時に使う度数(近用度数)の差を示します。
CYL・CY(円柱度数)1,4)
乱視の矯正に必要な、円柱度数の強さを示す数値です。
AXIS・AX・Ax(乱視の軸、円柱軸)1,4,5)
乱視の場合、乱視の方向(角度)に合わせて矯正する必要があります。AXISは乱視を矯正する円柱レンズの軸(方向;角度)を示す値です。
LOT
製造番号です。
まとめ
コンタクトレンズのパッケージには、多くの専門用語が使われています。ちなみに、上記以外にもレンズの中心厚を表す「CT」や、コンタクトレンズの使用期限を表す「EXP」(アキュビュー® の場合は砂時計のようなマークで表されています)という表記もあります。これを機に、ぜひ専門用語を理解して、コンタクトレンズへの理解を深めましょう。
1) 眼科ケア 2009年冬季増刊 眼科スタッフのためのCL(コンタクトレンズ)で困ったときに読む本. 2009, p.41, 77, 283.
2) 外園千恵. 張佑子執筆協力. 標準眼科学 第14版(中澤満ほか編). 医学書院, 2018, p.375-377.
3) 久保田慎著・畑田豊彦監修. おもしろサイエンス コンタクトレンズと眼鏡の科学. 日本工業新聞社, 2018, p.53-55.
4) 日本コンタクトレンズ協会:コンタクトレンズとは. https://www.jcla.gr.jp/contactlens/index.html,
[2025年4月12日アクセス]
5) 植田喜一ほか. 目でみる眼鏡・コンタクトレンズの基礎と臨床の進めかた. 金原出版, 2010, p.1-8.







