自分に合ったコンタクトレンズの度数を知るには?
眼科での検査も紹介
正確なコンタクトレンズの度数は自己判断のみで知る・調べることは難しいため、眼科で検査・診察を受けることが必要になります。
本記事では、一般的に行われる検査や診察の流れについて解説します。
作成日:2026/03/12 更新日:2026/03/19

自分に合ったコンタクトレンズは、度数だけで決まるわけではない
「度数だけ知って、自分でコンタクトレンズを購入したい」方が「自分に合うコンタクトレンズの度数だけ知りたい」と眼科医に要望する場合がありますが、「度数だけでは適切なコンタクトレンズを選ぶことはできない」ことに気を付けなければいけません。
コンタクトレンズの選択には、目の状態の確認や、実際に装用してのフィッティングの確認が必要です。
度数に加えてコンタクトレンズの曲率半径(曲線の曲がり具合)を示すベースカーブやレンズの直径、乱視であれば円柱度数や円柱軸、老眼で用いる遠近両用コンタクトレンズであれば加入度数といったデータが必要であり、素材を含めた医師の専門的な判断が欠かせません。
また、コンタクトレンズは医療機器の中で高度管理医療機器に分類されており(下表)1)、安全に使用するためにも、眼科での検査と専門家の指導を受けることをお勧めします。
分類 | 例示(一部抜粋) |
|---|---|
高度管理医療機器 | 人工心臓弁、心血管用ステント、透析器、人工骨、人工呼吸器、輸液ポンプ、コンタクトレンズ など |
管理医療機器 | MRI、X線撮影装置、心電計、脳波計、電子式血圧計、電子内視鏡、超音波診断装置、補聴器、家庭用マッサージ器 など |
一般医療機器 | X線フィルム、メス、医療脱脂綿、手術台、手術用照明器、歯科技工用機器、手術用顕微鏡、家庭用救急絆創膏 など |
コンタクトレンズを購入する場合は眼科医を受診したほうがいい?
はい。まずは眼科を受診して、目の状態を確認してもらうことをお勧めします。
上記の通りコンタクトレンズは高度管理医療機器なので、眼科医からレンズデータを記載したコンタクトレンズ指示書(以下、指示書)が発行されることがあります。
眼科に行かず、自己判断でコンタクトレンズを購入・装用すると、トラブルにつながるリスクが高まります。目の健康を守るためにも、指示書に基づいたコンタクトレンズを入手・使用することがとても重要です。
眼科で自分に合うコンタクトレンズの度数を知るための検査
眼科では、患者さんに合うコンタクトレンズの度数を決めるために、屈折検査をはじめとしたさまざまな検査が行われます。また、眼科医による診察も重要です。以下に、度数が決まるまでの検査内容を示しました。
①問診
看護師、視能訓練士などから簡単な問診を受けることがあります。問診は、診断のための第一歩です。
②他覚的屈折検査
オートレフケラトメータなどの検査機器を用いて、屈折異常(近視・遠視・乱視)の程度と角膜の形状(目のカーブ)などを測定します。
③自覚的屈折検査(いわゆる視力検査)
その方にとって一番よく見える状態に矯正するために必要なレンズの種類や強さを決める検査です。レンズを変えながら、視力検査表を使って矯正視力を測定します。
④その他の検査
涙液(るいえき;なみだのこと)、眼圧などの検査が行われます。
⑤診察
上記検査をした後に、医師が診察を行います。病歴などを確認、細隙灯顕微鏡で目をチェックした後に、コンタクトレンズを装用しても問題ないか検討します。
この時、眼科医は適切なコンタクトレンズを選ぶために、患者さんの生活スタイル等を尋ねることがあります。
ご自身の生活の中で「手元を見ることが多い」、「運転する機会が多い」といったことを伝えられるようにしておく(例:事前に伝えたいことをメモにまとめておく)と、診察時の受け答えがスムーズに進むでしょう。
⑥コンタクトレンズの度数決定
①~⑤の結果から、最終的に医師が処方を決定します。度数以外のレンズデータも明らかになります。
ちなみに、初めてコンタクトレンズを装用する方には、装用指導が行われます。
まとめ
「自分に合うコンタクトレンズの度数を知りたい」と思ったら、眼科を受診してください。自己判断は禁物です。
また、「自分の目に合ったコンタクトレンズは、度数の数字だけでは分からない」と知っておくことが大切です。
必要な検査を受け、処方せん(レンズデータ)に基づいたコンタクトレンズを装用するようにしましょう。正しいプロセスを踏むことで、コンタクトレンズをより安全に使っていくことができます。
<参考文献>
1) 長野県:医療機器のクラス分類例示
https://www.pref.nagano.lg.jp/yakuji/kenko/iryo/iyakuhin/hanbai/bunrui.html







