2Weekタイプのコンタクトレンズの手入れ方法を解説。
ケア手順・用品・注意点とは?
みなさんはコンタクトレンズの使い方や保存方法をきちんと守れていますか?この記事では、2Weekタイプ(2週間頻回交換)のソフトコンタクトレンズを正しく使うためのポイントやお手入れの仕方をご紹介します。
作成日:2026/07/01 更新日:2026/07/01

この記事のポイント
- 2weekタイプのソフトコンタクトレンズを使用する上で、毎日のお手入れ(洗浄・すすぎ・消毒・保存)が必要です。
- すすぎの際は水道水の使用は避けてください。
- 清潔な状態でレンズを毎日使用するためにも、眼科医の指示に従ってケア用品を選ぶことが重要です。
2weekタイプのコンタクトレンズにケアが必要な理由
2weekタイプのソフトコンタクトレンズを使用する上で、毎日のケアは欠かせません。毎日交換して新しいものを使う1dayタイプ(1日使い捨て)と違って、2weekタイプは2週間再使用するため、汚れや細菌繁殖リスクが高まります。
汚れによる目の健康への影響を防ぐためにも、毎日のケアで清潔に保つ衛生管理の意識を持つことが重要です。
ケアを怠ると起こる目のリスク
2weekタイプの毎日のケアを怠ると、さまざまなリスクが生じて目の健康に影響を及ぼしかねません。例えば、こすり洗いを省略することで、タンパク質や化粧品などの脂質、その他の汚れがレンズの表面に蓄積してしまいます。

こうした汚れの蓄積や消毒不足は、菌の繁殖もおこりやすい条件になります。このような状態が続くと、目の不快感や異物感につながる可能性があるだけでなく、角膜炎や結膜炎などの感染症や眼障害のリスクを高めるおそれもあります。
そのため、これらのリスクを防ぐためには、毎日の丁寧なケアと衛生管理が不可欠です。具体的には、レンズのこすり洗いや適切な消毒、定期的な交換を徹底することが重要です。
目に異常を感じた場合は直ちにコンタクトレンズの使用を中止し、眼科を受診してください。早期の対応が、目のトラブルを防ぐために非常に大切です。
手入れ前の準備~手洗いと確認~
まず、レンズを外す前に爪を短く切っておきます。石けんで手をしっかり洗い、毛羽立たないタオルやペーパータオルで手指の水分を拭きましょう。
装用しているレンズを外した際は、レンズに破損・変形・汚れがないかチェックすることも重要です。破損や変形に気づかずにレンズを使用し続けると、目に傷が入ったり痛みや充血につながったりするおそれがあるからです。
メイクを落とす前にコンタクトレンズを外し、レンズに汚れが付着していないか確認しておきましょう。
2weekタイプのコンタクトレンズの正しい手入れ手順
2weekタイプのソフトコンタクトレンズを使用する上で、レンズを清潔に保つためにも毎日のお手入れ(洗浄・すすぎ・消毒・保存)が必要です。以下のステップで行いましょう。
- 「洗浄・すすぎ」
専用のケア用品を使用し、取扱説明書に従ってレンズを洗浄してすすぎましょう。 - 「消毒・保存」
ケースに専用の保存液を入れてレンズをつけ、一定時間の消毒・保存を行いましょう。
こすり洗いとすすぎ
ソフトコンタクトレンズの洗浄とすすぎは、レンズを清潔に保つために非常に重要です。眼科医に指示されたケア用品を使用して、毎日の手入れが必要です。
まず、レンズを外したら清潔な手のひらにレンズをのせ、専用のケア用品(消毒剤)をレンズの表面に数滴つけ、指の腹で丁寧にこすり洗いします。その際、20秒程度一定方向に軽くこすりながら、レンズの両面をこすり洗いしましょう。
こすり洗いを行うことで、レンズの汚れやタンパク質の付着を除去しやすくなります。
洗浄後は、専用のケア用品(洗浄液)をたっぷりと使ってレンズをよくすすぎましょう。ただし、すすぎの際は水道水の使用は避けてください。水道水には微生物が含まれている可能性があり、レンズに付着すると目の感染症や炎症のリスクが高まるためです。
また、水道水の使用により、ソフトコンタクトレンズが変形してしまうこともあります。レンズが変形すると装用時に痛みを感じたり、目を傷つけたりするリスクがあるだけでなく、変形によりフィッティングが変わることで、適正な視力が得られないなど見え方の質が保てなくなり、期待されたレンズの性能が発揮できなくなる可能性があります。
このように、こすり洗いとすすぎの手順を丁寧に行うことで、レンズの清潔さを保ち、目の健康を守ることができます。また、ケア用品によってはケア方法が異なる場合がありますので、取扱説明書に沿った手順で行いましょう。
消毒・保存の手順
レンズを消毒・保存する際には、洗浄・すすぎと同様に専用の保存液を使用します。まず、保存液にレンズ全体が完全につかるように、レンズケースに保存液を十分に入れます。
この際、レンズケースのふたをしっかりと閉めることで、汚染や乾燥を防いで衛生的に保つことができます。
保存中は、一定時間(通常は数時間から一晩)放置して、レンズの消毒を行います。この際、左右のレンズを間違えないように確認して、レンズケースに入れて区別しましょう。
また、レンズを浸す際の保存液は毎日新しいものに交換することが大切です。古い保存液を使い続けると、細菌や汚れが繁殖しやすくなり、目の感染症のリスクが高まるからです。
これらの手順を守ることで、レンズの衛生状態を保ち、安全に使用することができます。
使わない日の手入れはどうする?
1度開封した2weekタイプのソフトコンタクトレンズを毎日使用しない場合は、保存液に浸したままでも大丈夫と考えていませんか?長期間浸しっぱなしの状況が続くと、細菌の増殖をまねくおそれもあります。
そのため、装用しない日でもレンズの清潔さと安全性を保つために、毎日ケアするのが望ましいです。レンズケアには専用のケア用品を使用し、洗浄・すすぎ・消毒・保存の各工程を丁寧に行いましょう。
多くのMPS(マルチパーパス・ソリューション)は1本の薬剤でレンズの洗浄・すすぎ・消毒・保存を行うことが可能ですが、効果持続時間が定められているため、長期保存後は再消毒が必要なケースがあります。
そのため、詳しくはご使用のケア用品の添付文書・眼科医の指示に従い、適切な手入れを行うことが大切です。
ケア用品の種類と選び方
2weekタイプのソフトコンタクトレンズのケアでは、どのケア用品を使うかもケアの一部です。MPS、MPDS、過酸化水素製剤、ポビドンヨード製剤などさまざまな種類があり、ケア方法もそれぞれ異なります。
レンズの汚れを十分に落として、清潔な状態でレンズを毎日使用するためにも、眼科医の指示に従ってケア用品を選ぶことが重要です。
マルチパーパスソリューション(MPS)タイプ
ソフトコンタクトレンズのケア用品「MPS(マルチパーパスソリューション)」は、1本で洗浄・すすぎ・消毒・保存の4つの役割を果たす便利なケア用品で、日常のレンズケアが簡単に行えます。

ただし、こすり洗いが不十分であったり省略したりすると、レンズ表面の汚れやタンパク質の除去が不十分となり、消毒効果が低下するおそれがあります。
レンズに残った汚れや細菌の増殖は目の感染症リスクを高める可能性があるため、MPSを使用する際はレンズを優しく丁寧にこすり洗いし、十分にすすぐことが重要です。さらに、しっかりと消毒・保存を行ってレンズの清潔さを保ちましょう。
日常的なレンズケアには十分な注意と丁寧さが、目の健康を守ることにつながります。
過酸化水素系タイプ
ソフトコンタクトレンズの過酸化水素系製剤は消毒効果が高いですが、中和ステップが必須です。
コンタクトレンズを外したら専用ケースのバスケットにセットし、過酸化水素製剤(消毒剤)を専用ケースのガイドラインまで入れ、中和剤を入れます。その後、6時間以上そのまま放置して過酸化水素を中和します。
中和が不完全だと目に刺激が生じて眼障害を起こすことがあるので、取扱説明書の内容を厳守し、適切な時間と方法で中和処理を行うことが、安全に使用するためのポイントです。必ず中和ステップを完了させ、レンズ装用の際には(製品によっては別売のすすぎ液や保存液で)よくすすぎましょう。
また、カラーコンタクトレンズには使用できない製品もあるため確認が必要です。
レンズケースを洗浄する
レンズケースも清潔に保たないと、雑菌などが繁殖する可能性があります。レンズを装用したら、ケース内の保存液を捨て、ケースも洗浄しましょう。ケースを洗った後は、ふたを開けたまま自然乾燥させます。
また、定期的に(3ヵ月に1回)レンズケースを交換するように心掛けましょう。
よくある質問(Q&A)
ここまで、2weekタイプのソフトコンタクトレンズを安全に清潔に使用するための、ケアの重要性、具体的なケア方法、ケア用品の種類について詳しく解説しました。
こちらでは、さらに具体的な場面の疑問を解決するために、回答をご用意しています。前述した内容以外で、ケアに関する疑問をお持ちの場合は、ぜひ参考にしてください。
Q. こすり洗いはどのくらいの回数・時間行えばよいですか?
A.ソフトコンタクトレンズの洗浄では専用のソフトコンタクトレンズケア用品を使用し、両面をそれぞれ20秒程度(20~30回程度)こすり洗いすることが推奨されています。その際、レンズが破れないように指の腹で優しく一定方向に軽くこすりながら洗いましょう。
使用滴数やこすり洗いの回数・時間については、種類(MPS、過酸化水素製剤など)や製品により若干異なるため、詳細は各製品添付文書(取扱説明書)でご確認ください。
Q. 水道水でレンズをすすいでもよいですか?
A.ソフトコンタクトレンズ用のケア剤を使い切ってしまった場合など、ケア剤の代わりに水道水ですすぐことは避けてください。水道水は滅菌されていないので有害な微生物が含まれる可能性があり、感染症の原因となるおそれがあります。
また、水道水が原因でソフトコンタクトレンズが変形してしまうこともあり、装用時の痛みなど目を傷つけるおそれもあります。目の健康を守り、安全に使用するために、すすぎの際は必ず眼科で指示されたケア用品を使用してください。
Q. 旅行中の手入れはどうすればよいですか?
A.旅行中も通常のケア手順を守ることが大切です。そのため、出張や旅行の際もソフトコンタクトレンズのケア用品を忘れず持参し、毎日ケアを行いましょう。
ただし、細菌などの汚染を防ぐためにも、ケア剤を別の容器に詰め替えて使用するのは厳禁です。そのため、旅行中はトラベル用の小さいケアボトルの活用もおすすめです。また、旅行中だけ1dayタイプに変更することも選択肢の1つです。
2weekタイプから1dayタイプに変更する場合は、必ず眼科医にご相談ください。
Q. ケアをしていても目に異常を感じる場合は?
A.目に異常を感じた場合は、自己判断でコンタクトレンズの使用を続けることは避けてください。すぐにコンタクトレンズの使用を中止し、できるだけ早く眼科を受診することが重要です。目の痛みや充血、視力低下やぼやけなど、見え方の変化は何らかの異常が生じているサインの可能性があります。
これらの症状を放置すると、症状が悪化した場合に眼疾患や失明などの深刻なトラブルに発展するおそれがあります。安全に使用するためにも、異常を感じたら眼科で診察を受けて適切な治療を行うことが大切です。
正しいケアを心がけ、目の健康を守りましょう。
まとめ
2weekタイプのソフトコンタクトレンズは、以下のポイントに気をつけて毎日のケアを必ず行いましょう。
- 石けんで手を洗ってからレンズケアを行う
- 専用のケア用品を使用し、レンズの両面を20秒程度こすり洗いする
- レンズケアの際に水道水は使用せず、専用のケア用品で洗浄・すすぎ・消毒・保存を行う
- 毎日使用しない場合も洗浄・すすぎ・消毒・保存を行う
- レンズケースを洗浄・乾燥させ、定期的な交換で清潔に保つ
2weekコンタクトレンズのケアを毎日正しく行うことが、快適で安全に使用するための基本です。ご不明な点がある場合や目に異常を感じた際は、必ず眼科医にご相談ください。
<参考資料>
・コンタクトレンズとは ケア用品について
https://www.jcla.gr.jp/contactlens/care.html
・日本コンタクトレンズ学会 正しいコンタクトレンズのケア
http://www.clgakkai.jp/general/study.html
・コンタクトレンズ診療ガイドライン(第2版)
http://www.clgakkai.jp/pdffiles/contact_lens2.pdf
・コンタクトレンズを外した後のコンタクトレンズとレンズケースの正しいケア方法(使い方)について
https://www.acuvue.com/ja-jp/memamori/contact-lenses/246/
・コンタクトレンズを水道水で洗うことのリスクと正しい洗浄・保存方法について
https://www.acuvue.com/ja-jp/memamori/contact-lenses/011/
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