コンタクトレンズの「CYL(シリンダー)」とは?乱視の矯正はCYLいくつから?確認方法についても解説!
乱視用のコンタクトレンズを買う時に必要なレンズデータに、「CYL」というデータがあることに気が付いていますか?今回は、この「CYL」について詳しく説明します。
作成日:2025/08/25 更新日:2025/08/25

コンタクトのCYLは乱視度数を表すデータ
「CYL」はCylinder(シリンダー/円柱形)の略で、乱視度数を表す数値です。「CY」と表記されることもあります。コンタクトレンズを作る際、眼科で検査した結果にCYL数値が書いてあれば乱視があります。乱視は程度の違いはあれど、ほとんどの人が持っています。数値は、CYL-0.75、-1.25、-1.75、-2.25などと記載され、マイナス側に数字が大きくなるほど乱視に対する矯正力が強くなります。また、CYL数値が書いてある場合は、必ず「AXIS」で示される乱視の角度を示す数値も入っています。
AXIS・AXとは
「AXIS(アクシス)」は乱視の方向を表し、「AX」と表記されることもあります。数値は1〜180度の間で記載され、乱視の矯正が不要な場合は、医師の指示書や処方せんには記載されません。乱視があると、物が二重に見えたりすることがありますが、多くは乱視用コンタクトレンズで矯正できます。乱視用コンタクトレンズの購入時は、CYLとAXISを一緒に確認しましょう。

CYL数値の確認方法
CYLを自分で判断することはできません。必ず眼科で調べてもらい、眼科医が発行したコンタクトレンズ指示書(処方せん・処方指示書という場合あり)や指示書をもとに購入した製品のパッケージを確認しましょう。アキュビュー® の乱視用ソフトコンタクトレンズの場合、乱視度数は-0.75から0.50刻みで数値がマイナス側に大きくなり、-2.25まで対応しています。
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大抵の人の目はきれいな球形ではなく、多少のゆがみがある、つまり、程度の違いはあるものの、乱視があることがほとんどです。ごく軽度の乱視であれば、目から入った画像情報に多少のぶれがあったとしても、ある程度は脳が修正してくれるためクリアな視覚として認識できるのです。
CYLがいくつから矯正した方がいいの?
乱視が見え方に与える影響は、乱視の強さを示すCYLだけではなく、乱視の角度を示すAXISや、その乱視と一緒に存在する近視や遠視の程度によって変わってきます。そのため、「これ以上なら矯正した方がいい」という決まった数値はありません。日々の生活において見えづらい、物が二重に見える、目が疲れるなどの乱視によって現れる症状があれば、乱視が原因かもしれません。その場合は、検査を受けたうえで、矯正をしたほうがよいでしょう。また、乱視の程度や生活スタイルによって、ソフトコンタクトレンズやハードコンタクトレンズ、眼鏡など、どの矯正手段が適用できるかも変わってきますので、眼科医に相談してから決めましょう。
まとめ
CYLは乱視度数を表す数値、AXISは乱視角度を表す数値です。乱視が少しでもあれば矯正しなくてはいけないという意味ではありませんが、視力はよくても乱視の程度によっては見え方のクリアさが損なわれることもあります。「もしかして乱視かな?」という症状を感じていれば、一度眼科医に相談してみましょう。