初めてコンタクトレンズを購入する場合の流れは?
購入の流れも紹介
初めてコンタクトレンズを購入する時、どのような流れが一般的なのか気になる方がいると思います。この記事では、その流れを紹介しつつ、2回目以降のコンタクトレンズ購入についてもお伝えします。
作成日:2026/02/25 更新日:2026/02/25

コンタクトレンズの仕組みとは
コンタクトレンズの装用は、屈折異常(近視、遠視、乱視)と調節異常(老視;いわゆる老眼)に対する矯正方法のひとつです。
遠くがよく見えている状態(正視)では、目に入った光が網膜の上に焦点を結んでいます。

屈折異常の近視、遠視、乱視では、焦点が網膜の上に合っていないため、よく見えません。

調節異常である老視(老眼)は、遠くが見える状態で近くを見ると焦点が網膜の上にあわないため、よく見えなくなってしまいます。

これらは、コンタクトレンズを装用することで、よく見えている状態に近づけられます。ただし、目の状態(角膜の形状、涙液の状態、角膜の病気など)によっては期待通りの視力が得られないことがあります。
コンタクトレンズの種類は?
コンタクトレンズは、レンズの素材によってソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズに分かれます。
ソフトコンタクトレンズは、水分を含んだやわらかい素材でできているため、目になじみやすく、はずれにくいのが特徴です。近視矯正用、遠視矯正用のほかに、乱視用、遠近両用などがあります。
また、コンタクトレンズの交換サイクルにより1dayタイプ、2weekタイプなどがあります。
一方、ハードコンタクトレンズは柔らかいソフトコンタクトレンズとは材質が異なり、一般に水を含まない硬質で酸素が透過する素材が用いられます。
これにより、乱視矯正などのケースで有利になる一方、適応やケアはソフトコンタクトレンズと変わってきます。
初めてコンタクトレンズを購入する場合の流れ1)~5)
眼科を受診して、初めてコンタクトレンズを購入しようとする場合、以下のようなプロセスを踏みます。
※以下に示すプロセスは、医療機関によって検査内容や手順が異なる場合があります。
1.問診
主訴・病歴などの確認
- 受診理由、想定される装用環境、要望などの確認
- 眼疾患、全身疾患の既往、アレルギー疾患の有無・内容の確認
2.検査
- 他覚的屈折検査
- 自覚的屈折検査
- その他の目の検査(涙液の状態の検査、眼圧検査など)
3.診察
目の健康状態の確認
- 細隙灯顕微鏡検査を行い、コンタクトレンズを装用しても問題ない目であるかを眼科医が確認
- 屈折異常以外に見えにくい原因がないか確認
4.レンズの選択
トライアルレンズの装用・フィッティングの検査
- トライアルレンズ装用後に、眼科医によるフィッティング検査(目の上でのレンズの動きなどを確認)
- トライアルレンズで視力検査 ➡ 必要に応じて追加矯正 ➡ 度数の決定
5.取り扱い指導
装用練習
コンタクトレンズのつけ外し方法の練習、レンズのケア方法や取り扱いについての指導
その後、コンタクトレンズの購入に移ります。
店舗で購入
処方医からのコンタクトレンズ指示書(処方せん)を持参し、店舗で購入
通販で購入
処方医からのコンタクトレンズ指示書(処方せん)をもとに、ネット通販などで購入
- 製品が届いたら、内容、パッケージの開封の有無などを確認
- 異常があれば購入店に連絡
2回目以降のコンタクトレンズの購入方法
2回目以降も、基本的な流れは初めての時と同じです。2回目以降の購入であっても眼科を受診するようにしましょう。
コンタクトレンズをつけて、見え方に満足している場合
たとえ見え方に満足しているとしても、眼科の検査でコンタクトレンズの調整が入ることがあります。
患者さんが自覚しないまま、目のトラブルが進行することもありますし、目の状態によっては度数やレンズの種類を変えた方が良い場合もあります。
コンタクトレンズは高度管理医療機器であり、定期的な検査が欠かせません。
コンタクトレンズを使い切った時だけではなく、初めてコンタクトレンズを処方される際の「定期検査の案内」に基づいて、眼科受診のタイミングを検討しておきましょう。
コンタクトレンズをつけても、見え方に満足していない場合
処方してもらったときから見え方が変わったり、処方された後の日常生活でコンタクトレンズをつけていて「生活の中だと合っていないのかな」と感じたりして満足していない方は、同じコンタクトレンズを再び買う前に眼科を受診しましょう。
今一度眼科で検査を受けて、現在のご自身の目を基準にした処方を受けるのが適切です。
なお、処方指示書発行までのプロセスは、基本的に「初めてコンタクトレンズを購入する場合の流れ」と変わりません(受診する眼科により、受ける検査が変わることはあります)。
コンタクトレンズをつけて、目に違和感・異常がある場合
そもそも、コンタクトレンズをつけて目に違和感・異常があるならば、そのコンタクトレンズの装用を止めて眼科に行くのが鉄則です。
購入したコンタクトレンズを違和感があるまま使い続けると、目のトラブル(炎症や目の表面の傷、充血など)を起こす可能性があります。
眼科で検査・診察を受け、原因を突き止め、解決策を講じて、コンタクトレンズを安心して装用できるようにしましょう。
目のトラブルが疑われた時は「初めてコンタクトレンズを購入する場合の流れ」に加えて、別の検査を行うこともあります。
よくある質問
コンタクトレンズを購入する時、さまざまな疑問が思い浮かぶと思います。ここでは、そのような疑問を「よくある質問」として、答えとともにまとめました。
Q. 初めてコンタクトレンズを購入する時、時間がかかりますか?
再診も、初診と同じくらいの時間がかかるのですか?
初めてコンタクトレンズを使用・購入する時は、時間がかかるとお考えください。ご自身の目のデータを初めて集めるため、さまざまな検査を必要とするからです。
また、初めての場合はコンタクトレンズの取り扱い、つけ外し指導を受け、練習することになります。時間には余裕をもって受診するようにしましょう。
2回目以降の受診にかかる時間は一概に言えないものの、検査で異常がみられず、コンタクトレンズを使い続けても大きな問題がないと医師が判断した場合は、初めての場合ほど時間がかからないことが多いでしょう。
Q. 眼鏡を使ってきていて、今度コンタクトレンズに変えてみようかと思っています。眼鏡の度数を参照してコンタクトレンズを買えばいいんですよね?
いいえ。コンタクトレンズと眼鏡の度数は異なる場合があるので注意が必要です。
眼鏡のレンズは目から離れていますが、コンタクトレンズは黒目(角膜)の上に装用するため、コンタクトレンズと眼鏡の度数は必ずしも同じにはなるとは限りません。
また、コンタクトレンズは目に直接乗せるものなので、目の状態を改めて把握しないといけません。
眼科できちんと検査・診察をしてもらい、処方せんに基づいた、自分の目に合うコンタクトレンズを装用しましょう。
まとめ
コンタクトレンズは、屈折異常(近視、遠視、乱視)、調節異常(老視)に対する矯正方法のひとつです。
コンタクトレンズを購入したい時には、眼科での検査・診察を受けましょう。
初めて購入する際は、問診、目の状態の確認、トライアルレンズによるフィッティング、取り扱い指導といったプロセスを踏みます。これらのステップを経て、最終的に医師がコンタクトレンズを処方します。
コンタクトレンズは高度管理医療機器であり、目のトラブルを防ぐためにも、定期的な検査・診察が欠かせないことも覚えておきましょう。
<参考資料>
1) 一般社団法人 日本コンタクトレンズ協会:購入するには
https://www.jcla.gr.jp/purchase/index.html
2) 日本コンタクトレンズ学会:コンタクトレンズ診療ガイドライン(第2版)
https://www.nichigan.or.jp/Portals/0/resources/member/guideline/contact_lens2.pdf
3) 公益社団法人 日本眼科医会:コンタクトレンズ関連情報
https://www.gankaikai.or.jp/contact-lens/
4) 坪田 一男 他 編:「眼科プラクティス 27.標準コンタクトレンズ診療」 第1版 文光堂, 2009
5) 前田 直之 他 編:「新篇眼科プラクティス 9 必読! コンタクトレンズ診療」 第1版 文光堂, 2023







