初めてのコンタクトレンズ|受診から選び方・購入・使い方、注意点まで眼科医が解説
初めてコンタクトレンズを使うときは、どの眼科に行けばよいのか、どのような検査を受けるのか、うまくつけ外しができるのかなど、不安に感じることが多いでしょう。
コンタクトレンズは、眼鏡と同じ度数の製品を自分で選べばよいものではありません。目の状態、角膜の形、涙の状態、生活スタイルなどを眼科で確認し、自分の目に合ったレンズを選ぶ必要があります。
この記事では、初めてコンタクトレンズを使用する方に向けて、受診前の準備、眼科での検査、レンズの選び方、購入方法、正しい使い方と注意点を順番に解説します。
監修:栗原 大智 医師
作成日:2026/02/25 更新日:2026/09/07

この記事のポイント
- コンタクトレンズは高度管理医療機器です。初めて使用するときは、眼科で検査を受け、目の状態に合うレンズを確認しましょう。
- 受診前には、眼科の予約方法、当日の持ち物、費用の確認方法を押さえておくと安心です。
- 購入後は、手洗い、装用時間、交換期限、レンズケアなどの基本ルールを守ることが大切です。
- 自覚症状がなくても、眼科医の指示に従って定期検査を受け、目の状態を確認しましょう。
コンタクトレンズの仕組みとは
コンタクトレンズは、目の状態や見え方に合わせて使う医療機器です。まずは、コンタクトレンズがどのように見え方を補正するのかを知っておくと、眼科で受ける検査やレンズ選びの説明を理解しやすくなります。
コンタクトレンズの装用は、屈折異常(近視、遠視、乱視)と調節異常(老視;いわゆる老眼)に対する矯正方法の1つです。
遠くがよく見えている状態(正視)では、目に入った光が網膜の上に焦点を結んでいます。
屈折異常の近視、遠視、乱視では、焦点が網膜の上に合っていないため、よく見えません。


老視(老眼)は、年齢とともに目のピント調節力が低下し、近くを見るときにピントを合わせにくくなる状態です。そのため、手元の文字やスマートフォンの画面が見えにくく感じることがあります。

これらは、コンタクトレンズを装用することで、よく見えている状態に近づけられます。ただし、目の状態(角膜の形状、涙液の状態、角膜の病気など)によっては期待通りの視力が得られないことがあります。
コンタクトレンズの種類は?ソフトとハードの違い
コンタクトレンズは、主にソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズに分けられます。
ソフトコンタクトレンズは水分を含むやわらかい素材で、角膜を広く覆います。比較的ずれにくく、初めてでも慣れやすい傾向があります。
ハードコンタクトレンズは硬い素材でできており、ソフトコンタクトレンズより直径が小さいのが特徴です。レンズの種類によっては、強い乱視などの矯正に適している場合があります。

比較項目 | ソフトコンタクトレンズ | ハードコンタクトレンズ |
|---|---|---|
素材・大きさ | 水分を含むやわらかい素材で、角膜を広く覆う | 硬い素材で、角膜より小さい |
つけ心地 | 比較的異物感が少なく、慣れやすい傾向 | 初めは異物感を覚えることがある |
ずれにくさ | 比較的ずれにくい | 強いまばたきや運動でずれる場合がある |
乱視への対応 | 乱視の状態に応じて、乱視用レンズが検討されることがある | 角膜乱視の程度や目の状態によって、矯正しやすい場合がある |
お手入れ | 1dayタイプ(1日使い捨て)以外は洗浄・消毒が必要 | 原則として毎日の洗浄が必要 |
向いている人・ ライフスタイル | スポーツをする方、初めて使用する方、時々使用する方など | 強い乱視がある方、長期間同じレンズを使用したい方など |
どちらが適しているかは、度数だけでは決まりません。角膜の形や涙の量、まぶたの状態、使用する場面などを確認し、眼科医と相談して選びましょう。
監修医コメント
ソフトコンタクトレンズとハードコンタクトレンズには、それぞれ長所と注意点があります。初めての方は装用感だけで決めず、目の状態や使用頻度、ケアを続けられるかどうかも含めて眼科で相談し、選ぶことが大切です。
使用期間による種類|1dayタイプ・2weekタイプなど
ソフトコンタクトレンズには、開封してから使用できる期間によって複数の種類があります。代表的なのが、1dayタイプ(1日使い捨て)と2weekタイプ(2週間頻回交換)です。
1dayタイプは、使用するたびに新しいレンズを開封し、外したレンズは再使用しません。洗浄や消毒が不要なため、ケアに慣れていない方や、スポーツ、旅行、休日などに限って使用したい方にも選ばれています。
2weekタイプは、開封後2週間で交換するレンズです。毎日使用する場合は費用を抑えやすい一方、使用後の洗浄・消毒と、交換日の管理が必要です。
比較項目 | 1dayタイプ | 2weekタイプ |
|---|---|---|
使用方法 | 1日使用したら廃棄する | 開封後2週間で交換する |
毎日のケア | 不要 | 洗浄・消毒・保存が必要 |
衛生管理 | 毎回新しいレンズを使用できる | 正しいケアとケース管理が必要 |
費用の考え方 | 使用日数が多いと高くなる場合がある | 毎日使用する場合は抑えやすいことがある |
向いている人 | 時々使う方、ケアの手間を減らしたい方、旅行やスポーツで使う方 | 毎日使う方、毎日のケアや交換日を管理できる方 |
生活スタイルだけでなく、目の状態によって選べる種類が限られる場合もあります。最終的には眼科医の検査と処方に従ってください。
矯正の目的別コンタクトレンズ|近視・遠視・乱視・老視
コンタクトレンズには、近視用や遠視用のほか、乱視用のトーリックレンズ、老視に対応する遠近両用レンズなどがあります。
目の状態 | 見え方の特徴 | 日常でのお悩み例 | 対応するコンタクトレンズ |
|---|---|---|---|
近視 | 遠くが見えにくい | 黒板、標識、テレビの文字がぼやける | 近視用レンズ |
遠視 | 近くや遠くを見る際に負担がかかる | 読書やデスクワークで目が疲れやすい | 遠視用レンズ |
乱視 | 光が一点に集まりにくい | 光がにじむ、文字や線がブレて見える | 乱視用レンズ |
老視 | 手元にピントを合わせにくい | スマートフォンや新聞を離すと見やすい | 遠近両用レンズ |
見え方だけで近視や乱視などを自己判断することはできません。同じような症状でも、目の病気が隠れている場合があります。度数やレンズの種類は、眼科の検査結果にもとづいて決めましょう。
コンタクトレンズの度数については、関連記事:コンタクトレンズの度数とは?数値の見方や調べ方も参考にしてください。
初めての受診前に準備・確認しておくこと
初めての受診では、通常の視力検査に加えて、コンタクトレンズを安全に使用できる目の状態かどうかの確認や、つけ外しの練習を行う場合があります。時間に余裕をもって受診しましょう。
眼科の探し方・予約のポイント
コンタクトレンズを初めて購入する場合は、コンタクトレンズの検査や処方、取り扱い指導に対応している眼科を探します。
医療機関によっては、初めてコンタクトレンズを購入する方の受付時間が決まっていたり、予約が必要だったりする場合があります。受診前に、次の点を電話やWebサイトで確認すると安心です。
- 初めてのコンタクトレンズ処方に対応しているか
- 予約が必要か
- 受付終了時刻は何時か
- つけ外しの練習を受けられるか
- 希望するレンズを取り扱っているか
販売店に隣接する眼科を受診する方法もありますが、特定の店舗で購入することを前提とせず、目の状態について相談しやすい眼科を選ぶことも大切です。
受診当日の持ち物と所要時間の目安
受診当日は、次の物を持参すると診察がスムーズです。
持ち物 | あるとよい理由 |
|---|---|
マイナ保険証または資格確認書 | 保険診療を受ける際に必要になる |
使用中の眼鏡とケース | 現在の見え方や度数の参考になる |
気になる症状・質問のメモ | 希望や不安を医師に伝えやすくなる |
お薬手帳 | 薬や目薬を使用している場合の確認に役立つ |
初めての受診では、問診、複数の検査、診察、レンズの調整、つけ外しの練習などを行うため、再診より時間がかかる場合があります。
つけ外しができるようになるまでの時間には個人差があります。正確な所要時間は、予約時に受診先へ確認してください。
費用の目安について
初診時には、診察や視力検査、目の状態を確認する検査などの費用がかかります。さらに、購入するコンタクトレンズの代金が必要です。
費用は、医療機関で行う検査、保険診療の自己負担割合、選択するレンズの種類や購入箱数などによって異なります。また、コンタクトレンズの処方を目的とした受診でも、目の症状や診察内容によって取り扱いが異なる場合があります。
具体的な費用を知りたいときは、受診予定の眼科と購入予定の店舗に、それぞれ事前に確認するとよいでしょう。
初めてコンタクトレンズを購入する場合の流れ
初めてのコンタクトレンズ購入は、眼科での問診・検査・診察を受け、目の状態に合うレンズを確認したうえで、取り扱い指導を受けてから購入に進むのが一般的です。ここでは、受診から購入までの流れを順番に説明します。

1.問診
問診では、受診理由や使用したい場面、目や全身の病気の有無、アレルギーの有無などを確認します。
2.検査
コンタクトレンズを処方する際には、視力や度数だけでなく、角膜や結膜、涙の状態なども確認します。
主な検査には、機器を使っておおよその度数を測る他覚的屈折検査、レンズを入れ替えながら見え方を確認する自覚的屈折検査、涙液の状態や眼圧などを確認する検査があります。
これらの検査結果をもとに、コンタクトレンズを安全に使用できるか、どのようなレンズが合いやすいかを確認します。

検査の詳細は、関連記事:コンタクトレンズを購入するときの検査とは?ランドルト環(Cマーク)の意味や検査の流れ・種類を解説も参考にしてください。
3.診察
診察では、細隙灯顕微鏡などを用いて、コンタクトレンズを安全に装用できる目の状態かどうかを眼科医が確認します。
4.レンズの選択
検査結果をもとにトライアルレンズを装用し、見え方や目の上でのレンズの動きなどを確認します。
5.取り扱い指導
最後に、コンタクトレンズのつけ外し方法や、レンズケア・取り扱い方法について指導を受けます。
その後、コンタクトレンズの購入に移ります。
店舗で購入
処方医からのコンタクトレンズ指示書(処方せん)を持参し、店舗で購入
通販で購入
処方医からのコンタクトレンズ指示書(処方せん)をもとに、ネット通販などで購入
- 製品が届いたら、内容、パッケージの開封の有無などを確認
- 異常があれば購入店に連絡
処方せんなしで購入できる場合でも、眼科受診が大切な理由
コンタクトレンズは、処方せんを提出しなくても購入できるのでしょうか。
日本では、コンタクトレンズの販売時に、眼科医が発行した処方せんの提出が一律に義務づけられているわけではありません。
しかし、購入できることと、安全に使用できることは別の問題です。コンタクトレンズは高度管理医療機器であり、目に合わないレンズや誤った度数を使用すると、見えにくさだけでなく角膜障害などにつながる可能性があります。
初めて購入するときや製品を変更するときは、眼科で検査と装用指導を受け、コンタクトレンズ指示書の内容に従って購入することが重要です。
受診時の流れを確認したら、次に、購入後に安全に使うための基本的なルールを見ていきましょう。
初めてでも知っておきたい正しい使い方とNG行動
コンタクトレンズを安全に使うには、つけ外しの技術だけでなく、手洗い、装用時間、交換期限、レンズケアのルールを守ることが大切です。
ソフトコンタクトレンズのつけ方・外し方の基本
コンタクトレンズを触る前には、石けんで手を洗い、清潔なタオルなどで水分を拭き取ります。つけ外しの際は、爪や指先が直接目に触れないように注意してください。

手順 | 方法 | |||
|---|---|---|---|---|
1 | 石けんで手を洗い、よく拭く | |||
2 | レンズを指の腹にのせ、傷や汚れ、裏表を確認する | |||
3 | 反対の手で上まぶたを、レンズをのせた手の中指で下まぶたを開く | |||
4 | 鏡を見ながら、レンズを角膜にそっとのせる | |||
5 | ゆっくりまぶたを閉じ、レンズの位置と見え方を確認する | |||
手順 | 方法 | |||
|---|---|---|---|---|
1 | 石けんで手を洗い、よく拭く | |||
2 | 鏡を見ながら下まぶたを下げる | |||
3 | レンズを指の腹で白目(結膜)側へずらす | |||
4 | 親指と人さし指の腹で、レンズをやさしくつまんで外す | |||
5 | 1dayタイプは廃棄し、再使用するレンズは指定の方法でケアする | |||
レンズの縁が外側に反っている場合は、裏返しになっている可能性があります。無理につけず、表裏を確認してください。
詳しい手順は、関連記事:【初心者向け】コンタクトレンズが入らない原因とつけ方のコツを解説も参考にしてください。
装用初期は短い時間から慣らす
初めてコンタクトレンズを使用する場合は、いきなり朝から夜までつけるのではなく、眼科医から指示された時間を守り、短い時間から少しずつ慣らします。
適切な装用時間には個人差があります。予定より早く目が疲れたり、乾いたりする場合は、無理に装用時間を延ばさず眼鏡に切り替えましょう。
装用中に痛み、充血、目やに、異物感、かすみ、まぶしさ、見え方の変化などが現れた場合は、レンズを外して使用を中止してください。症状が続く場合や、レンズを外しても改善しない場合は、早めに眼科を受診しましょう。
レンズのケア・お手入れ(洗浄・消毒)とNG行動
2weekタイプなど繰り返し使用するソフトコンタクトレンズは、外すたびに洗浄・すすぎ・消毒・保存を行います。ソフトコンタクトレンズは水分を含み、細菌や微生物が繁殖することがあるため、毎日の適切なケアが必要です。
使用するケア用品は、眼科医の指示や製品の添付文書に従って選びます。水道水でレンズを洗ったり、保存したりしてはいけません。
MPS(マルチパーパスソリューション)を使用する場合は、製品の添付文書や眼科医の指示に従い、洗浄・すすぎ・消毒・保存の手順を守ってください。

やってはいけないNG行動 | 考えられるリスク |
|---|---|
水道水でレンズを洗う・保存する | 微生物による目のトラブルや、レンズの変形につながることがある |
装用したまま就寝する | 角膜の酸素不足や炎症、感染症などにつながることがある |
使用期限・交換サイクルを超えて使う | 汚れや劣化によって目に負担がかかることがある |
自己判断で装用時間を延ばす | 乾燥や角膜障害などのリスクが高まることがある |
保存液を継ぎ足す | 消毒効果が不十分になることがある |
違和感があるのに使い続ける | 炎症や角膜の傷などが悪化する可能性がある |
レンズを他人と貸し借りする | 眼感染症や、目に合わないレンズによるトラブルにつながることがある |
連続装用が認められていないレンズは、つけたまま眠らないでください。また、レンズを扱う前の手洗いも欠かせません。
2回目以降のコンタクトレンズの購入方法
自覚症状がなく、見え方に満足していても、眼科医の指示に従って定期検査を受けることが重要です。目の状態や度数は、使用を続けるうちに変化する場合があります。

■現在のコンタクトレンズをつけたときの状態は?
- 見え方に満足している
→ 眼科医の指示に従って定期検査を受け、同じ製品を購入する - 見え方に満足していない
→ 自己判断で度数を変更せず、眼科で再検査を受ける - 違和感や異常がある
→ 装用を中止し、コンタクトレンズを持参して眼科を受診する
監修医コメント
コンタクトレンズによる角膜の傷や炎症は、初期には強い自覚症状が現れないことがあります。調子がよいと感じていても、眼科医から指定された時期に定期検査を受けてください。
コンタクトレンズをつけて、見え方に満足している場合
たとえ見え方に満足しているとしても、眼科の検査でコンタクトレンズの調整が入ることがあります。
自覚のないまま、目のトラブルが進行することもありますし、目の状態によっては度数やレンズの種類を変えた方がよい場合もあります。
コンタクトレンズは高度管理医療機器であり、定期的な検査が欠かせません。
コンタクトレンズを使い切った時だけではなく、初めてコンタクトレンズを処方される際の「定期検査の案内」に基づいて、眼科受診のタイミングを検討しておきましょう。
コンタクトレンズをつけても、見え方に満足していない場合
処方してもらったときから見え方が変わったり、処方された後の日常生活でコンタクトレンズをつけていて「生活の中だと合っていないのかな」と感じたりして満足していない方は、同じコンタクトレンズを再び買う前に眼科を受診しましょう。
今一度眼科で検査を受けて、現在のご自身の目を基準にした処方を受けるのが適切です。
なお、処方指示書発行までのプロセスは、基本的に「初めてコンタクトレンズを購入する場合の流れ」と変わりません(受診する眼科により、受ける検査が変わることはあります)。
コンタクトレンズをつけて、目に違和感・異常がある場合
そもそも、コンタクトレンズをつけて目に違和感・異常がある場合は、そのコンタクトレンズの装用を中止し、眼科を受診することが大切です。
購入したコンタクトレンズを違和感があるまま使い続けると、目のトラブル(炎症や目の表面の傷、充血など)を起こす可能性があります。
眼科で検査・診察を受け、原因を突き止め、解決策を講じて、コンタクトレンズを安心して装用できるようにしましょう。
目のトラブルが疑われたときは「初めてコンタクトレンズを購入する場合の流れ」に加えて、別の検査を行うこともあります。
眼科医が解説|初心者によくある失敗と相談事例
初めての方が、すぐにつけ外しをできないのは珍しいことではありません。一方で、違和感を我慢することや、自己流のケアを続けることは目のトラブルにつながります。
初心者によくあるつまずき・失敗とその対策
よくある失敗 | 対策のポイント |
|---|---|
レンズの裏表を間違える | 装用前に縁の形を確認し、お椀型になっている面を使用する |
つけ外しに時間がかかる | 鏡の前で落ち着いて練習し、慣れるまでは時間に余裕をもつ |
まぶたを十分に開けられない | まつ毛の生え際に近い部分を押さえて、まぶたが閉じないようにする |
装用時間を守れず目が疲れる | 眼科医に指示された装用時間を守り、眼鏡と併用する |
ケアを忘れる・自己流になる | 指定のケア用品で毎日洗浄・消毒し、水道水を使用しない |
交換日がわからなくなる | 開封日や交換日をカレンダーやスマートフォンに記録する |
違和感を我慢して使い続ける | レンズを外して使用を中止し、症状が続く場合は眼科を受診する |
監修医コメント
初めての頃は、着脱に時間がかかって当然です。着脱の速さよりも、手洗いやレンズの確認を省略せず、安全な手順を身につけることを優先しましょう。
眼科によく寄せられる相談・質問
Q.コンタクトレンズが目に合うか不安です。
A.検査用コンタクトレンズを装用し、見え方やレンズの動き、角膜への影響などを確認します。検査結果によっては、別の種類を選んだり、眼鏡の使用を勧めたりする場合もあります。
Q.つけると痛くありませんか?
A.正しく装用できていれば、通常は強い痛みはありません。ただし、レンズの裏表が逆になっている、ホコリが付着している、角膜に傷があるといった場合は痛みや異物感が出ることがあります。痛い場合は一旦外し、改善しなければ眼科に相談してください。
Q.どのくらいでつけ外しに慣れますか?
A.慣れるまでの期間には個人差があります。初日にできる方もいれば、数日かけて練習する方もいます。焦って目を強く触らず、眼科で教わった方法を繰り返しましょう。
よくある質問
Q.初めてコンタクトレンズを購入するときは時間がかかりますか?再診も初診と同じくらいかかりますか?
A.初めてコンタクトレンズを使用・購入する時は、時間がかかるとお考えください。ご自身の目のデータを初めて集めるため、さまざまな検査を必要とするからです。
また、初めての場合はコンタクトレンズの取り扱い、つけ外し指導を受け、練習することになります。時間には余裕をもって受診するようにしましょう。
2回目以降の受診にかかる時間は一概に言えないものの、検査で異常がみられず、コンタクトレンズを使い続けても大きな問題がないと眼科医が判断した場合は、初めての場合ほど時間がかからないことが多いでしょう。
Q.眼鏡の度数を参照してコンタクトレンズを買えばいいのでしょうか?
いいえ。コンタクトレンズと眼鏡の度数は異なる場合があります。
眼鏡のレンズは目から離れた位置にありますが、コンタクトレンズは黒目(角膜)の上に直接のせて使用するため、必要な度数が同じになるとは限りません。
また、コンタクトレンズは目に直接のせる医療機器であるため、度数だけでなく、角膜の形や涙の状態なども確認する必要があります。
眼科で検査・診察を受け、処方内容に基づいて、自分の目に合ったコンタクトレンズを使用しましょう。
Q.コンタクトレンズは何歳から使えますか?
A.コンタクトレンズの使用開始について、一律の年齢制限が設けられているわけではありません。年齢だけでなく、本人が手洗い、つけ外し、装用時間、交換期限などのルールを守れるかどうかが重要です。
子どもが使用する場合は、本人が衛生管理を理解できるか、保護者が使用状況を確認できるか、学校やスポーツで必要性があるかなども踏まえて検討します。
目の状態や生活環境によって適否は異なるため、使用開始の時期やレンズの種類は眼科医と相談してください。使用を始めた後も、定期検査で度数や目の状態を確認する必要があります。
まとめ
初めてのコンタクトレンズは、受診前の準備、眼科での検査と診察、レンズの選択、取り扱い指導、購入という流れで進みます。
コンタクトレンズには、ソフトとハード、1dayタイプと2weekタイプ、近視用、乱視用、遠近両用など、さまざまな種類があります。度数だけでなく、角膜や涙の状態、使用頻度、生活スタイルを踏まえて選ぶことが大切です。
購入後は、手洗い、装用時間、交換期限、レンズケアなどのルールを守りましょう。痛みや充血、目やに、かすみなどがある場合は装用を中止し、眼科を受診してください。
コンタクトレンズは高度管理医療機器です。自覚症状がなくても、眼科医の指示に従って定期検査を続け、目の健康を守りながら使用しましょう。
監修者プロフィール

栗原 大智 医師
肩書き:日本眼科学会眼科専門医
所属:よこすか浦賀病院
専門分野:コンタクトレンズ診療、白内障など
略歴:横浜市立大学医学部卒業。横浜市立大学病院眼科などを経て、現在はよこすか浦賀病院に勤務。一般眼科診療のほか、コンタクトレンズなど眼科情報に関する診療・啓発に取り組む。
監修コメント:コンタクトレンズは、正しく選び、正しく使用すれば日常生活を支えてくれる便利な医療機器です。違和感を我慢せず、眼鏡と上手に併用しながら、安全な使用を心がけてください。
<参考資料>
『コンタクトレンズ関連情報』(日本眼科医会)
https://www.gankaikai.or.jp/contact-lens/
『コンタクトレンズについて』(日本コンタクトレンズ協会)
https://www.jcla.gr.jp/contactlens/index.html
『コンタクトレンズの使用方法について』(日本コンタクトレンズ協会)
https://www.jcla.gr.jp/contactlens/howtouse.html
『ケア用品について』(日本コンタクトレンズ協会)
https://www.jcla.gr.jp/contactlens/care.html
『こんな使い方をしたらダメ』(日本コンタクトレンズ協会)
https://www.jcla.gr.jp/safely/
『子どものコンタクトレンズQ&A』(日本眼科医会)
https://www.gankaikai.or.jp/health/44/index.html
『コンタクトレンズと目のお化粧―健康で美しい目を守るには―』(日本眼科医会)
https://www.gankaikai.or.jp/health/46/index.html
『コンタクトレンズの適正使用に関する情報提供の徹底について』(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=00tb3129&dataType=1&pageNo=1
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